イーノックの日2020『イーノックの声』

イーノックの日2020

『イーノックの声』

話をしよう。

あれは今から36万・・・
いや、1万4000年前だったか。

まぁいい。

私にとってはつい昨日の出来事だが…
君達にとっては多分明日の出来事だ。
彼には72通りの名前があるから、
なんて呼べばいいのか・・・。
確か、最初に会った時は・・・イーノック!
そう。
あいつは最初から言うことを聞かなかった。

私の言うとおりにしていればな。
まあ・・・いい奴だったよ。

そんな装備で大丈夫か?

「大丈夫だ、問題ない」


地上界の命運を賭けた長い旅の道中、
寡黙であまり感情を口にしないイーノックの『声』に注目!

「あなたは……誰ですか?」

「あなたは……誰ですか?」

イーノックがうっすらと目を開ける。そして枕元に立っている私に気づいて、バッと起き上がった。

セタ記(1)P35

「今、私に話しかけたのは、おまえか?
……そうか、私を迎えにきたのだな」

「今、私に話しかけたのは、おまえか?<br>……そうか、私を迎えにきたのだな」

彼はすべてを理解したような顔をしたので、私は少し驚いた。昨日、虚ろな意識の中で少し話しかけただけなのに、すでに天界に行くという自分の運命を察しているとは、さすがは神に見込まれただけのことはある。

セタ記(1)P38

「大丈夫だ。問題ない」

「大丈夫だ。問題ない」

その結果、イーノックは最初の戦いでいきなり無惨に敗北するわけだが、身にしみてわからせるために、一旦そういう未来を体験させてから、時間を巻き戻してやった。

セタ記(1)P68

「人は辛いことを知るために生まれ、そのことを考えるために生きている。」

「人は辛いことを知るために生まれ、そのことを考えるために生きている。」

だから今、君は生きているんだよ。希望を捨てないで。そうすればいつかまた幸せな時が来るはずだから

セタ記(1)P100

「私はいつまで生き続けるのだろうか」

「私はいつまで生き続けるのだろうか」

その夜、焚火に照らしだされたイーノックの精悍な顔立ちは、私が初めて出会ったときからまったく変わっていなかったが、ふとつぶやいた言葉はいつになく弱気だった。

セタ記(1)P126

「私は今まで多くの人と出会い、別れてきた。君もいつかは私の元を離れていくのか?」

「私は今まで多くの人と出会い、別れてきた。君もいつかは私の元を離れていくのか?」

「うん……? 私か?」 私は一応、液晶ディスプレイから視線を上げて微笑んでおいたよ。 「私はいつまでもおまえのそばにいるよ」 イーノックはそれを聞いて、ようやく少し笑顔を見せてくれた。

セタ記(1)P127

「こんなに愛くるしい生き物が……?」

「こんなに愛くるしい生き物が……?」

「狂暴化したネフィリムの浄化こそ、洪水計画の真の目的なのさ」 私は話を締めくくったが、イーノックはミカエルと私の話をにわかには信じられなかったようだ。

セタ記(1)P133

「私は……死ぬのか……」

「私は……死ぬのか……」

仕方がない。私はパチンと指を鳴らした。

セタ記(1)P140

「私は神に選ばれし選民にして、すべての浄化を託された者。今宵の出来事に感謝し、おまえを切り裂き、望みを叶えよう」

「私は神に選ばれし選民にして、すべての浄化を託された者。今宵の出来事に感謝し、おまえを切り裂き、望みを叶えよう」

イーノックは一瞬ためらうような素振りを見せたが、大きく息を吸い込むと、決心したようにアーチを構えた。

セタ記(2)P22

「本当にこうするしかなかったのか、ルシフェル!?」

「本当にこうするしかなかったのか、ルシフェル!?」

しかし、答えは変わらない。 「そうだ」 私はわざと冷たく言い放ってやった。

セタ記(2)P24

「……私は間違ってはいないのだな」

「……私は間違ってはいないのだな」

ようやくイーノックが言葉を発した。私はイーノックの方で止めていた手をおろして、ゆっくりとうなずいた。 「正しい行いをする者と、信じる者は、決して迷ったりしないものだ」

セタ記(2)P34

「アルマロスライブ……ゲスト……イーノック……!?」

「アルマロスライブ……ゲスト……イーノック……!?」

看板に自分の名前を見つけて、イーノックが戸惑っている。

セタ記(4)P83

「大丈夫だ、問題ない」

「大丈夫だ、問題ない」

「おかえり、イーノック。心の装備は整ったか?」 私が訊ねると、イーノックは力強くうなずいた。

エルシャダイ原作小説P325&セタ記(5)

「(これは……墓標か!?)」

「(これは……墓標か!?)」

"アラキエル、我々の選択は正しかった"
"命の尊さを知ることができた"
碑文を読み上げて、イーノックはハッとしていた。

エルシャダイ原作小説P339&セタ記(5)

「うぉぉぉぉぉぉぉぉっ」

「うぉぉぉぉぉぉぉぉっ」

それはイーノックに友情を感じていたアルマロスにとってあまりにも惨い運命だった。 しかし、イーノックはわかっていた。アルマロスを斃すことこそ、彼が唯一救われる道であることを。

エルシャダイ原作小説P376&セタ記(6)

「アルマロス!」

「アルマロス!」

もう一度叫んだが、手遅れだった。胸の球体の中にいるアルマロスと目が合う。

ア リ ガ ト ウ

アルマロスの唇がそう言ってるように見えた。

エルシャダイ原作小説P385&セタ記(6)

セタ記とは?

惑星セタの物語。『エルシャダイ』のゲームストーリーを小説化。
ゲーム本編に入りきらなかったエピソードを完全網羅!
さらに「サリエルの深層」「アルマロスの声」等、
堕天使にスポットを当てたストーリーも充実。

惑星セタの物語。『エルシャダイ』のゲームストーリーを小説化。
ゲーム本編に入りきらなかったエピソードを完全網羅!
さらに「サリエルの深層」「アルマロスの声」等、堕天使にスポットを当てた外伝ストーリーも書き下ろされています。

あらすじ

「私はいつまでもおまえのそばにいるよ」

家計を支えるために農業の傍ら羊飼いをしているイーノックは、
これといって優れた才能があるわけでもなく
すぐ他人にだまされる、人の良さだけが取り柄の、寡黙で信心深い男だった。
ある夜、彼は夢の中で声を聞く。

「イーノック、おまえには使命がある。神を裏切った堕天使に罪を償わせろ」

目を覚ましたイーノックは、一日中、夢の中の声について考えていた。
そして一日が終わり、仕事を終えて帰宅しようとした彼の前に黒い服を着た青年――ルシフェルが現れた……。

イーノックの日2020 アクリルフレーム

イーノックの日2020
アクリルフレーム

      
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イーノックの日2020記念のアクリルフレームです。
各1点のみの数量限定商品となっております。

収納可能サイズ:約210×148mm
フレーム外寸:約260×200mm
重量:約0.49Kg

¥ 7,700(税込)

オンラインショップ

竹安佐和記先生プロフィール

1999年大阪芸術大学卒業後、株式会社カプコンにて『Devil May Cry』モンスターデザイン、『鉄騎』モデル制作やパブイラストを務める。
クローバースタジオに移籍してからは『大神』の妖怪デザイン・イベントイラストなどを担当。その後、独立して株式会社crimを立ち上げた。
キャラクターデザインとして『零〜月蝕の仮面〜』『無限航路』に、ディレクター兼キャラクターデザイナーとして『エルシャダイ』に携わる。
『エルシャダイ』 は、2011年4月28日にイグニッション・エンターテイメントより発売されたPlayStation 3およびXbox 360用3Dアクションゲーム。
竹安佐和記が作成する『神話構想』シリーズの1つでもあった。

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